親の介護はどうしたらよいのか

親と介護

親というものはいくつになっても親なのですが、介護が必要になってくるとお互いの関係が微妙に変化します。「親は強く、子どもを守ってくれる」というものではなくなってしまうからです。肉体的にも精神的にも衰えた親を目にして、落胆する人もいるでしょう。

 

しかし、これから介護を行っていこうとしているのであれば気持ちを切り替えなければなりません。注意すべきことは「介護をする人」と「介護をされる人」といった上下関係を作ってはいけません。

 

このような関係になってしまうと、お互いが分かり合えない状況となります。血を分けた家族なのですから、自分の気持ちを素直に出してお互いを理解しながら介護を進めなければなりません。

 

介護が必要な人でも、真面目な人ほどか「迷惑をかけてはいけない」という気持ちが強いため、困っていても助けを求めない傾向にあります。そこは家族の特権ですから、今までの思い出話や昔話などで会話を弾ませることで、いろいろなことを素直に話せるような雰囲気を作っていきましょう。

 

介護をするということは単に不自由な体のサポートをするということだけではなく、心のサポートもしなければならないということを理解して下さい。そのような話をすることで、介護をする方も気分転換になりますから、双方にとってよい効果をもたらすのです。

 

もちろん、四六時中そばについておけるわけではありませんから、そのような時は介護サービスを活用することもかまいませんが、親にその事情を説明しておくことも大事でしょう。