親の介護と費用
親の介護をしていく時に経済的なことを抜きにして考えることはできませんから、金銭のことをきちんと決めておくことが必要です。親が介護を必要としているときには通常の生活以上に経費がかかります。
通院やヘルパーさんなどの費用といったこまごましたものがありますから、両親と家族での話し合いはもちろんですが、兄弟間での話し合いも重要でしょう。
要介護の度合いによって介護保険の適用範囲が決まりますが、それだけで十分ということはないと考えておかなければなりません。
親とあなたたち家族、そして兄弟の間で納得した上で金銭的な負担をどうするかを決めておかなければなりません。
高齢者はそのような話をうやむやにしておきたがるかもしれませんが、その状態を長く続けていくことは、介護自体が長期にわたることを考えるとけっしてよいことではないと思われます。
親の貯蓄や年金などの中から、毎月一定額をもらっておくというように決めている人たちも多いようです。
また、日常生活の経費として光熱費や電気代、水道代といったものも整理をして負担額をきめておきましょう。
要介護になれば介護保険の適用がありますから、可能な部分は保険の申請を行っておくことは忘れないようにしなければなりません。
親は自分にとって特別な存在なのですから、それなりのお世話はしたいと考えることが当たり前なのですが、金銭的な面で十分な世話ができるかどうかはその時の生活状況によって大きく左右されるということを認識しておきましょう。